試験概要

建築基礎設計士試験

建築基礎設計士は、「土質力学や基礎構造に関する知識を十分に持ち、与えられた条件下での最適な基礎工法を提案する技術検討や、施工可否・コスト比較等を独力で行う能力を有する技術者であり、また、建築基礎設計士補等基礎設計担当者に対して指導・助言ができる技術者」です。
受験するには、次のどちらかを満たしていないといけません。

 

 ・ 建築基礎設計士補試験に合格した者
 ・ 建築基礎の設計を2年以上経験している者

 

試験は、筆記による一次試験と、その合格者に対する面接による二次試験で構成されています。

 

一次試験 基本問題(2.0時間) 基礎設計に必要となる詳細な知識を有しているかどうかを調べます。
  実技問題(2.5時間) 最適な基礎構造を設計できるか、コスト管理等の能力を有しているかどうかを調べます。
     
二次試験 面接試験(20分間) 4名の面接官が、最適な基礎構造を提案しそれを説明できるかどうか、
トラブル等が生じた場合の対処能力等を調べます。
  • 一次試験(筆記試験)の様子

    一次試験(筆記試験)の様子

  • 二次試験(面接試験)の様子

    二次試験(面接試験)の様子

建築基礎設計士補試験

建築基礎設計士補は、「土質力学・基礎構造に関する知識を持ち、建築基礎設計士の指導・助言を受けて技術検討や簡単なコスト計算等を行う能力を有する技術者」です。専門分野や経験年数などに関係なく、17歳以上であれば誰でも受験することができます。
試験は、筆記試験のみです。

 

 ・基本問題(2.0時間) 基礎設計に必要な一般的な知識を有しているかどうかを調べます。
 ・実技問題(2.5時間) 基礎構造を正しく設計できるかどうかを調べます。

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出題範囲

主に「建築基礎設計士テキスト2010年版(建築基礎設計士試験運営委員会)」に記載された内容から出題します。
ただし、下記の文献から出題することもあります。

 

・建築基礎構造設計指針2001(日本建築学会)
・建築構造設計指針2001(東京都行政連絡会議)
・建築関係法令
・2007年版 建築物の構造関係技術基準解説書
・地震力に対する建築物の基礎の設計指針(日本建築センター)
・地盤調査の方法と解説(地盤工学会)
・地盤改良指針(日本建築学会)
・杭基礎工法データ集2011年作成(JSCAホームページ)

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出題方針

筆記試験の基本問題は、○×式、穴埋め式、および記述式の問題より構成されています。○×式は、単純な○×でなく、×の場合は正しくなるように修正することを求めています。これは、単純な○×では、解答者が出題者とは違う解釈をし、しかもそれが誤りと言えない場合でも正解にはなりません。たとえば、次のような場合です。

 

問題:粘性土のせん断強さは、一軸圧縮強さの1/2である。

 

一般的には○が正解なのですが、解答者が「粘性土でも内部摩擦角は小さいが零ではない」と考えて×と答えた場合、この考えは必ずしも誤りとはいえません。しかし、通常は有無を言わさず不正解となってしまいます。単純な○×式にはこのような欠点があるため、採用できないのです。また、多くの資格試験で採用されている択一式の問題は、採点はしやすいのですが、単純な○×式の問題が集まったものであり、同じ欠点があるため採用していません。
○×式でも「×の場合は正しくなるように修正しなさい」としておけば、どのような考えから解答したかが分かるため、出題者の意図と違った答えでも正解にできるわけです。採点には多少手間がかかるのですが。

 

穴埋め式や記述式の問題でも、出題者の意図とは異なった解答でも、それが合理的であれば点数は与えられます。

 

 

試験時には、建築基礎設計士テキストを持ち込むことができます。これは、次の理由によります。

 

 ・設計時には、いろいろな資料を参照しながら進めることができる。このため、細かい数字などの記憶力は、
  設計する能力とは関係がない。

 

 ・「設計に必要な知識を知っている」ということは、それを暗記していることではなくて、
  「どの資料のどこに書かれているかが分かっていること」といえる。

 

この主旨からいえばどのような資料も持込み可とすべきなのですが、持参できる資料の量などで不公平が生じないように、テキストのみ持込み可としています。ただし、持ち込めるといって試験時に初めてテキストを見るようでは合格できません。事前によく読んで、どこに何が書いてあるかを把握しておくことが重要です。

 

基本問題の場合、建築基礎設計士補試験では答えをテキストで調べる時間はありますが、建築基礎設計士試験は問題数が多く調べていては時間が足らなくなります。これは、「建築基礎設計士は基本的なことは記憶しておくべき」との考えによります。

 

実技問題は、実際に設計計算を行う問題と記述式の問題から構成されています。 設計計算では、当然ですが試験時にパソコンは使えませんので、計算ソフトに頼ることはできません。関数電卓を片手に、手計算で計算を行うことになります。設計の意味を十分に理解していないと、合格できないようになっています。
( 過去に出題された問題は、こちら >> )

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合格ライン

合格ラインは、原則として以下のとおりです。

 

建築基礎設計士一次試験、建築基礎設計士補試験
…… 「基本問題と実技問題の平均が60点以上」かつ、「基本問題、実技問題のそれぞれが50点以上」

建築基礎設計士二次試験
…… 70点以上
   (不合格者は次年度試験のみ一次試験を免除)

なお、受験者から請求により、採点結果は連絡します。また、基本問題は、解答者の氏名を伏せた形で解答一覧表を受験者に公表します。
最近5年間の平均合格率は、建築基礎設計士試験が4.8%、建築基礎設計士補試験が27.2%となっています。

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受験から登録までの流れ

時 期 項 目 実施者 方 法
①9月ごろ 受験計画の発表 本会 ホームページ、他
②1月上~中旬 受験の申込み 受験者 ホームページ、e-mail、受験料振込み
③1月下旬 受験票、試験要領の送付 本会 e-mail
④1月下旬~2月上旬 建築基礎設計士一次試験、建築基礎設計補試験 受験者  
⑤2月上旬 試験問題の公開 本会 ホームページ
⑥2月下旬~3月上旬 建築基礎設計士一次試験、建築基礎設計補試験の合格者発表 本会 ホームページ、e-mail
⑦3月上旬 建築基礎設計士一次試験合格者に二次試験要領の送付 本会 e-mail
⑧3月上旬 建築基礎設計士補試験合格者に登録手続きを案内 本会 e-mail
⑨3月中旬 建築基礎設計士二次試験 受験者  
⑩3月中旬 建築基礎設計士二次試験の合格者発表 本会 ホームページ、e-mail
⑪3月中旬 建築基礎設計士二次試験の合格者に登録手続きを案内 本会 e-mail
⑫3月中旬 登録手続き 受験者 e-mail
⑬3月下旬 合格・登録証の送付 本会 郵送
⑭3月下旬 登録者名の公表 本会 ホームページ

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